広島で就農を決意した二人が、海外でのブドウの研修も含めた、世界旅行に出ることにしました。
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トルコの港町・ボドルムから小さなフェリーに乗り、ギリシャのコス島に向かいました。船は1時間程でコス島に到着。コス島はトルコのすぐ側に浮かぶ、小さな島です。ここで大型フェリーに乗り換え、アテネまで行く予定です。

コス島の港。小さな事務所で入国手続きを済ませ、いざギリシャに入国です。

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天気も良く、なんだかトルコより暖かく感じます。
コス島を出る船の出発時間は今日の深夜2時。それまでコス島の町を歩いて時間を潰す事にしました。町は人通りも少なく、お店も商店やレストランが開いているくらいで、落ち着いた雰囲気です。今は金曜日の午後なのですが、海辺では釣りをしている人や散歩している人が結構いて、まるで日曜日の光景です。これが噂に聞く、シエスタ(昼寝の時間)なのでしょうか?

私達もぶらぶらお散歩します。天気が良いので、いいお散歩日和です。
ローマ時代の古代遺跡。

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今まで見てきたものと違って、すごく小さいです。ここで演劇ができるのかと思うくらい。でも小さなコスの町には大きな劇場よりこの方が似合ってて微笑ましいです。

町の教会。白い壁と、水色の屋根がエーゲ海の島っぽい感じ。

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道端にはオレンジの木に実が沢山なっています。ヨルダン・エジプト・トルコと、この近辺で一番安く手に入る果物はオレンジです。しかもどれを食べても外れがなく、甘くて美味しいのです。食が偏りがちな私達には貴重なビタミン源。

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更に歩いていると目に飛び込んできたのは・・

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満開の桜の木。日本より一足先に、春に出会えました。数日前まで雪の中を歩いていたのに、季節の移り変わりが速くて不思議な気分です。
もう一つ春を感じたのは、なんだか健治も私もコス島に来てから鼻がむずむずするのです。どうやら春と一緒に花粉症もやってきたようです。春の気配はどこの国でも同じなのですね。。

夕方になるとシャッターを開けるお店が出始めました。シエスタが終わったのかな?暗くなって昼間より少し町に活気が出てきたようです。
夜ご飯を食べた後、深夜2時までひたすらフェリーの待合室で待機。夜遅くの出発は体力的に辛いです。更にフェリーの到着が予定時刻よりも遅れ、結局乗船したのは深夜3:30頃。フェリーには日本の船のように横になるスペースがなく、ソファしかありません。しかたなく皆ソファに横になって寝ます。このシステムはしんどい。

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アテネのピレウス港まで約12時間。昨晩の疲れからその間ずっと眠り続けていました。
翌日の午後4時、ピレウス港に到着。ここからアテネまでは地下鉄ですぐです。
ギリシャで最後のヨーロッパの旅。優雅な生活も、これが最後かも??
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[2012/02/27 16:33] | ギリシャ
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すなふきん
エーゲ海といえば、自分は「エーゲ海に捧ぐ」という映画を思い出さずに入られません、少しHな映画で多感な時期だった私は興奮を抑えられませんでした。今となってはたいした内容ではないのですが。

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アテネに到着した翌日、アテネ観光に出かけました。アテネには歩いて回れる範囲に見所が沢山あり、観光しやすい町です。
まず向かったのは、古代アゴラ。アゴラとは古代の市場であり、政治・宗教・文化の中心地だそうです。春の野原の中に、神殿や遺跡が散らばっていました。
ヘファイストス神殿。小さめの神殿ですが、ギリシャで最も原型をとどめている神殿。

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緑の野原に色とりどりの花が咲いているのを見て、テンションが上がってしまいました。春の気配は嬉しいものです。

街中に戻り、国会議事堂に向かいました。国会議事堂の前では毎週日曜の11時に衛兵隊の交代式が行われます。

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中世の映画で見るような衛兵の服装と、その儀式的なゆっくりとした動きは、とても実用に即したものではありません。靴には大きなぼんぼりがついています。もし今ここに敵が攻め入ってきたら、彼らは機敏に動けるのだろうか?と思ってしまいます。良く言えば、自国の歴史や風習を大切にする国民性の表れなのでしょうか。

衛兵隊が去った後、広場を見回すと、かわいく着飾った子供を発見しました。よく周りを見ると、一人だけではありません。その後、すぐ隣の人通りの多い公園に行ってみると、かわいい衣装の子供達がわんさかいました。今日は一体何の日なのでしょう?

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お姫様、恐竜、スパイダーマン、昔の哲学者、ロビンフッドなどなど・・。哲学者の衣装は誰の趣味かわかりませんが、もし私が子供の時なら、泣いて反対しています。子供達にかわいい衣装を着せて、大人たちも満足げな様子でした。

次は有名なパルテノン神殿を目指します。
パルテノン神殿は街中にある小高い丘の頂上にそびえています。

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丘を登ると、巨大なパルテノン神殿が現れました。街中から見上げていた時は小さく見えて、想像と違うなと思っていたのですが、近づくとやはり迫力があります。神殿は現在修復工事中でした。足場が組まれて近づけないのは残念ですが、補強して今後も後世に残して欲しい遺跡です。

最後に訪れたのは、考古学博物館です。先史時代の土器に始まり、ミケーネ文明の黄金の調度品、ギリシャ文明の神々の彫刻、ローマ文明の彫刻と、世界史で習った有名な文明の作品が一度に見られます。
馬に乗る少年の像。この躍動感!

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美の女神アフロディテの像。近寄る悪魔をサンダルでたたこうとしています。人間らしい攻撃の仕方で親近感が湧きます。

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顔面が陥没した像。こんなのまで展示してるとは。

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時代を追っていろいろな文明の展示物を見れるので、飽きずに楽しめました。しかもこの日は何故か入場無料で見学できたのでした。タダでこれだけのものが見れて、かなり満足です☆

アテネの町を歩いた印象は、町並みや物価はほとんどヨーロッパの他の国と同じです。ただ町を歩く人は白人、アラブ人、黒人が入り混じっています。ホテルの値段も今まで行ったヨーロッパの国程高くなく、お隣のトルコと同じ位で安めです。ヨーロッパの中でも中東よりのギリシャは、他のヨーロッパ諸国とは一味違い、少しだけ中東の雰囲気も感じさせる場所です。

[2012/02/29 16:39] | ギリシャ
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手紙ありがとう
陽子の友人
陽子からのはがきが届いたよ
ありがとう!!
ぺトラ遺跡かっこいい場所やな
いやぁ旅立ってもう半年過ぎたのか
早いもんやな



陽子
明日ヨーロッパを発って、南米に向かいます。後は南米→北米のアメリカ大陸を残すのみやと思うと、もう旅の折り返し地点やわ。本当、時間が過ぎるのは速いね。きっと日本に帰る日もあっという間に来るんやろうな~。。

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 その日の私達の予定は、次のカランバカの町への移動手段を見つけて夜までにその町に行く事でした。

 前日のアテネは暖かくサンダルで行動していたのですが、雨が降り寒かったので、その日はサンダルではなく靴を履き、二人が1つずつ小さいリュックに貴重品とお泊りセットを入れて街に出たのでした。

 まず向かったのは、駅です。電車でカランバカまでダイレクトに行けると知っていたので駅員に予約しようとすると、「今日の便は予約で満席で無理」と言います。歩き方には、夏以外は予約する必要がないと書いてあったのに、してやられました。
 カランバカのホテルも予約しているので、明日に回すこともできず、しかたがないので、長距離バスで行く事に。そもそも電車を選んだ理由は、長距離バスターミナルが不便な場所にあって、そこまで路線バスに乗って行かないといけないのです。

 仕方が無いので、路線バスのバス停に来ました。人に聞いて回りますが、3人ぐらいに聞いても、誰も英語がよくわからず、またみんな違う事を教えてきます。

 どうして良いか分からなくなったので、違うバス停に行ってみる事にしました。
 そこで近くのお婆ちゃんに聞くと、困ったような表情をしました。どうやら英語が分からないみたいです。近くにいたおじいちゃんに相談し始めました。そのおじいちゃんも英語がわかりませんでした。ただこのおじいちゃんは行き方を知っているらしく、1番の路線番号を指差します。で、何やら言葉を続けて、説明してくれようとします。時折つばも飛びます。
 その様子を見ていた近くのおっちゃんが英語が喋れて助けてくれました。どうやら1番のバスで終点まで行き、A11かB11に乗り換えたら行けるというのです。ここまで辿りつくのに、長かった~。これでようやく安心しました。
 ただ1番のバスはなかなか来ません。お爺さんとお婆さんは出発していきました。そして、さっきのおっちゃんと3人きりに。

 待っている間に陽子と俺の背中に鳥の糞が落ちました。そしておっちゃんが親切に教えてくれました。かなり大量です。足元にカバンを置いて、ティッシュを取り出してリュックや背中を拭きます。私が陽子にカバンを注意していてと言って綺麗に拭こうとします。ただ大量なので取るのに時間がかかりました。おじさんは私達に「君らはグッドラックだよ」と慰めてくれます。

 バスを待ってもまだ来ません。そして不運にも、もう一回鳥の糞が落ちてきました。
 そして今度も俺と陽子の背中に、再びカバンを置いて拭き始めました。またおじさんの頭にも付いたらしく、おじさんの頭を拭いてあげます。

 そして気付くと。。。。。。。




 
 

 俺の黒いカバンが無くなっていました・・・






 陽子に俺のカバンはと聞くと、陽子も知らないと言い慌てだしました。




 しまったぁぁぁっぁぁぁぁ。
 


 そこで何秒間目を離していたのかわかりません。ただ周りを見渡しても、リュックやそれらしき盗人は見当たらない。興奮して興奮して、興奮します。どうしようか、とにかくあせります。何かをしたいけどどうしたら良いかわからないのです。
 盗んだところを見たのか、通りがかりの人が、「地下鉄」と言うのです。その言葉で自分が何をするかが決まりました。地下鉄に探しに行くしかない。

 頭は盗まれた事でいっぱいです。陽子を気にも留めず、無意識のうちに本気のダッシュで地下鉄の階段を目指します。
 走り出したあと、あのおっちゃんが後ろで、ちょっと待てと何かを言ってきました。何を言っていたかは覚えていませんが、律儀にも5秒ぐらい止まって聞こうとし、すぐに再出発しました。
 メトロの階段を2段3段飛ばしで一気に下っていきます。見つかるかわからないけど、走らないと、気がすまないのです。階段を降りた先は、右と左に分かれています。どちらにいこうか迷いました。階段を降りたスピードのままなんとなく右に曲がり、猛スピードで走っていきます。

 この間、歩いている人の数はほとんどいなかったと思います。何を考えたのかあまり覚えていないですが、リュックの中にあったパソコンが無くなってショックという気持ちが大きかったです。そしてそのやりきれない気持ちを発散するように、ただ無我夢中に走りました。

 右に曲がった後は、100mくらいの直線です。そして50mぐらい行った所で、前方に二人組みがいて、黒いリュックを背負わずに手で持って歩いています。

 黒いリュックはたしかに俺のリュックの色。しかし自分のリュックかどうか判断しようと思っても、『もしかしたら』俺のか!?ぐらいで自信が持てませんでした。

 10mに近づきます。二人組みは、まだ話しながら歩いています。『たぶん』俺のかなぐらいの気持ちに変わりました。でもまだ自分のか自信が持てませんでした。
 それほど特徴のない、真っ黒なリュックです。3mぐらいにちかづいても、たぶんという印象はあまり変わらなかったと思います。


そして、全速力のまま無我夢中でそのリュックにしがみつきました。


 持っていた人は驚き、その人とリュックの引っ張り合いになりました。そして良く見ると、なんと確実に俺のリュック!!

こいつが犯人だぁぁぁ

 俺はその犯人の荷物のバッグも手に取り、二人でリュックとバッグを綱引きのように引っ張り合っていました。それを続ける事10秒ぐらいでしょうか。アドレナリンMAXです。火事場の馬鹿力も出てたと思います。時間が長いようにも感じました。相手は40過ぎぐらいの男。

 そしてすぐに騒ぎと共に、黒い服の男がたくさん助けに入ってくれて、犯人をねじ伏せようとしてくれました。

 そうです。警察です!!6人ぐらい一気に来て、犯人を地面に倒そうとしました。犯人が顔を地面につけられようとしても、犯人は手に持ったリュックを離さず、私もそんな地面につけられた犯人と綱引きを続けていました。

 私も相当興奮していたので、警察がお前も「離れろ」と言ってきますが、俺のリュック、俺のリュックと綱引きを続け、警察の言う事に聞き入る事ができなかったです。

 数秒か経ち、ちょっと冷静になれ、自分のリュックを離しその場を警察に任す事ができました。犯人は「俺の荷物だ」嘘の言い訳をしようとしています。警察に殴られたり、頭を地面に叩きつけられたりしていました。
 完璧にねじ伏せられたところで、犯人からリュックが開放されました。そして急いでリュックの中身を確認。



 パソコン発見~~~!!!



 興奮したまま安堵、安心です。他の中身を調べても、何一つなくなってはいませんでした。「良かった~」と何度も自分に言いました。気が付くと、周りにちょっとした人だかりができています。そして捕まった犯人と一緒に歩いていた人は消えていました。

 陽子を呼びに行かなくてはと、離れようとすると警察がお前もそこにいろと怒ってきます。「自分の妻を呼びたい」と伝えようとしても、警察も興奮して犯人に夢中で俺の話を全く聞いてくれません。


 そのうち陽子が場所をかぎつけて来てくれました。
 陽子はこの状況を見て全てを理解したのか、手錠をかけられて立っている犯人のすぐ側まで行ってメンチをきってました。陽子もかなり興奮しています。

 そして私達は警察の詰め所に行く事に。その時、初めて理解したのですが、私が犯人と綱引きをした場所は、チケット売り場の前、警察の詰め所から20mくらい。

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(現場写真・・左奥が警察の詰め所)


 おそらく駅員さんが警察に連絡してくれ、すぐ来てくれたのだと思います。運がいいなあと思いました。もともと相手は二人組み、人や警察がいない場所ならば、返り討ちにあったかもしれません。

 詰め所に入ると、再び警察は犯人を、けっこう殴っていました。日本なら手錠かけた相手に、これは人権侵害だよなぁと心でわかっています。でもぜんぜん不快な気持ちはしません。卑しくも、正直ざまあみろと思ったし、心がスカッとしました。

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(詰め所の奥の部屋の一枚。)


 警察から事件の調書を書くために、警察署まで来てくれと言われて、その場で少し待ちました。
気が付くと、左手の中指の爪が少し剥がれ血が出ています。血を見てから、じんわり痛みを感じます。

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 けっこう待たされました。その間、私達の心配は別の所に。今日の目的はカランバカの町まで行く事。事件が起きたのは12時30分。現在、すでに13時30分ぐらい。カランバカまで5時間かかるので、バスに乗れないのではないかと心配になってきたのです。犯人の起訴取り下げるから帰してくれと思い浮かびますが、そんな交渉する英語、喋れません。警察も犯人に夢中でなかなか相手にしてくれないのです。

 地上に迎えのパトカーが来たので警察署に行く事になりました。手錠をかけた犯人と6人の警察で詰め所を出て、地上に行きます。
 待っていたのは普通のパトカー1台。まず犯人が後部座席に乗りました。私達はどこに乗ったらいいのか?もう1台来るのかな?と考えていたら、後部座席に乗れというのです。

 犯人の隣です。

 こんなのありでしょうか?今自分に害を与えた人間と隣に座り、膝をすり合わすなんて。
 興奮してたけど、落ち着いてはいたので、日本との違いにを可笑しく思ってしまいました。そして犯人を睨みつけようと目を向けるも一回も合わず。

 警察署に着き、犯人と一緒にビルの3階に上がりました。ある部屋に着き、しばらくして犯人の手錠が外されようとしました。警察が鍵穴に鍵を入れやすいように、犯人の後手を無理に上に上げます。犯人から呻き声がもれます。外された手首にはくっきりと手錠の跡がついていて、犯人が泣き出してしまいました。
ぜんぜんかわいそうに思えません。「演技だろ、ふざけんなよ」と冷徹に見ます。ていうか情けない。自分が惨めなのが嫌なのか、痛いのか、別に骨が折れたわけでもないし、自分で行った事ぐらい覚悟を持って、責任を取れ。馬鹿か、と思うのでした。

 ちなみに警察の人曰く、「この犯人はアルジェリアからの移民でギリシャ人ではない。事件があった地区は移民が多くて危ない」とのことでした。

 そんなこんないろいろあり調書が作られるのもけっこう時間がかかりました。
 終わり際に、念のためバスターミナルに行くにはどう行ったらいいのか聞きました。そして帰ってきた答えは「地下鉄で○○駅まで行って、そこから歩いて5分だよ」と言うのです。
 嘘や・・・歩き方にそんな事書いていない。もしそれを知っていたら、こんな事起きていないのに。。。力が抜けます。

 全てが終わり開放される事になりました。時刻は3時前。
 私達は被害者。そしてどこかわからない警察署にパトカーで連れてこられました。調書を作っている間、警察にカランバカ行きの時間がないこともけっこうアピールしました。バスターミナルまでパトカーで送ってくれるのではないかと、淡い期待をしたのですが、歩いて帰ってというのです。ギリシャの警察それはない。せめて元いた地下鉄まで送れってくれよ。助けてくれたのは嬉しいけど、しょせん、ギリシャの警察は捕まえるだけが仕事でサービスなしのこんな物かという気持ちを持ってしまいました。

 肝心のカランバカ行きはなんとか15時30分出発のに乗れました。向こうに着いたのは夜の9時30分過ぎ。この日は疲れてたけど、どうしてもお酒を飲みたかったので、夜一人でお酒とつまみを買いに行き、ビールとワイン1瓶ずつ空け、眠る事ができました。


 どの国の歩き方を開いても、置き引きの事例はいっぱい載っていました。そして置き引きなんかにあうのは、ドジで間抜けなやつだけだと今まで思っていました。
 しかし不覚にも、今回私達が引っかかってしまいました。すごい恥ずかしいです。うまく取り返した事は名誉な事とも言えます。

 あのおっちゃんも確実に共犯者。鳥の糞はあのおっちゃんに投げつけられたものです。
 今思えば、実は不自然な事だらけだったのです。陽子と俺は50cmぐらい離れているのに鳥の糞は二人の背中にしかついておらず、地面に散乱していないという事、糞のわりに黄色一色で白や緑色が混じっていない事、盗まれる前にそれら全部を気付き不自然に思ってはいました。そして臭いを嗅いでみたくなってやめたのも事実でした。感の良い人は絶対に途中で気付いて離れているでしょう。

 そして1回目は陽子に荷物に注意してと声を出して言ったぐらい警戒してもいました。しかし2回目の時はおっちゃんの頭を拭くのに夢中になってしまいました。おっちゃんの頭にそこまで付いていないのにもかかわらず、ここだよと何回も言うのでまんまとひっかかりどこだどこだと探して時間を浪費し、持ち去られたのでした。
 俺の言い訳としては、陽子に荷物を見といてと言って安心していたのでしょう。地下鉄に走っていく時もこの共犯者のちょっと待てという言葉を素直に聞いてしまいました。結果としては陽子は自分の荷物を守れていました。

 俺は本当に馬鹿です。情けないです。夜は自己嫌悪の自棄酒です。

 そんな中でも運がいいのは、犯人がのんびり歩いていた事、犯人のバッグをつかんだ事、警察がすぐに助けてくれた場所で追いついたこと、階段を下りたときに左右の二択に正解した事、走って追いつく時に犯人に気付かれなかった事(靴を履いてたおかげ)、リュックの中身をすぐに物色され物だけ盗まれていなかった事、でしょうか。

 というか、そもそも電車が満席で予約できなかった事、英語を喋れる人になかなか会えなかった事、誰もメトロで行けると知らなかった事、どれかが違っていたら運命が違っていました。不運です。



 いろいろな事が重なりすぎです。本当に本当に疲れました。ただそこまで落ち込んでいないのは荷物を取り返せたおかげ。今度南米に飛びますが、新たに気持ちが引き締まりました。そういう意味では良い教訓になった日でした。

PS、カランバカに向かうバスの車内で『笑う警官』という小説を読んでました。犯人を追う所で、今日の出来事と重なります。
小説の主人公は華麗に犯人を取り押さえていました。それに対して私は、綱引きです。。。
現実は簡単にはいきません。愚かなように我を失います。イタリアでスリから財布を取り戻した時も相手を両手で突き飛ばしただけでした。
ある意味、自分の体に危害が加わらない、最良の方法だったと思います。
が、男たるもの、小説の主人公みたいに、関節を決めて取り押さえたり、チョークスリーパーで気を失わせる等、力で捻じ伏せて、こう叫びたいです。

「犯人、確保~~!」



~終~

[2012/03/01 08:01] | ギリシャ
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すなふきん
なかなかの出来事、いい体験をしました。すぐにとびかかるでなく、人物を確認しての行動もまる!アメリカではこれは通用しません、必ず武器を持ってます、回避してください。

よく頑張ったッ!
せつママ
日本時刻18:50 今日はそぼ降る雨といったところでしょうか

犯人捕り物長事件を読んでいるような‥

自分の息子が格闘しているような錯覚になり、
いつの間にか涙がぼろぼろ零れていました
よく頑張ったね”偉かったよってもう母の気持ちです

自棄酒もいいけど程々にネ

インディージョーンズさながらな冒険もいいけど
あれはビデオをリセット出来るから
生身の体 それに奥様もいる事だし守るものがあるって大変です

旅でココロも体も強くなって下さい

ナンテネ 小言を言うオバサンから日本の中心で愛を叫ぶ

   「健治・ガンバレーーーッ」 





健治
すなふきん、せつママさんへ

アドバイスや応援コメントありがとうございました。
今回のは貴重な経験でした。

ただ今回の事件。二回目だからなのか犯人への憎しみはすぐ消えました。しょせんこの目の前の一人が罰されても何も変わらないという思いです。

南側からの不法入国、ギリシャの経済問題、公務員の怠慢・癒着、ギリシャ社会の仕組み、これらが犯罪を生む原因だと思うからです。

インドで目の前でうつぶせに倒れている乞食すら何人も私達は無視してきました。
一介の旅行者が根本的な解決をすることはできないという考えがあるのと、まあ私達がケチだからです。

国が違いますが、ギリシャとインドの問題、通じるところがあると思います。政府がしっかりして対応していってもらうしかありません。

そんな中で我が国の、日本。世界の中で安全、安心、経済とも光り輝く国であってほしいと、震災後もうすぐ1年を前にして思います。


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 メテオラとはギリシャ語で「空中に吊り上げられた」または「隕石、空から落ちてきた物」という意味です。
 ここは崖のような山がいくつもニョキニョキ立っていて、なんとその上に教会がある場所なのです。空中に吊り上げられた教会。ギリシャ正教の聖地だそうです。

 昨日の盗難事件のせいで、到着が遅くなって宿の周りがどんな物かわからずにいましたが、ホテルを出るとびっくり。
写真の左がホテルですが、予想以上に山が近く迫力があります。

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 ちなみにこの一つの山が、でかいところでは400メートルの高さがあるみたいです。
 ホテルの人曰く、夏だと頂上までバスがあるのですが、冬は観光客が少なく運行中止で、歩いても全行程5時間ほどだそうです。最近、歩く事に成れたのか、筋力がついたのか、5時間と聞いてもそんな物かと思ってしまいます。という訳で歩いて向かう事にしました。

 私達が通ったのは車道ではなくて、昔の人が通っていた山道。谷あいを歩きます。反対側は雪山が見えて眺めは抜群です。上に行くのが楽しみです。

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 目指す教会が見えてきました。たしかに岩の上。すごい場所に建てたな~と感心です。

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写真の岩のすぐ下を通りましたが、上から1cmぐらいの氷が落ちて危険を感じました。誰か上の教会でいたずらしてないだろな。


出発して2時間もしないうちに教会に辿りつきました。

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そしてそれぞれの教会を周って生きます。
キリストの生い立ちも、もちろん描いてありましたが、教会の壁画は今まで見てきたキリスト教会と違い、隙間なく描かれており綺麗で、黙示録か最後の審判を描いたものが多く描かれていました。それは人が悪魔に襲われていて、首を切られたり、丸呑みされたり、手足をもがれたり、残酷さが描かれているものです。これは人の不安を煽るような気がして、ここにある事に違和感を覚えます。

また誰か分かりませんが聖人が迫害されている写真もありました。
それも残酷で手足を縛られ馬にロープでつながれて引き回されたり、聖人の死体なのか皮を剥いでいる絵もあります。尼さんが乳だけ切られて出血している絵もありました。

基本的に日本人は死者を尊く扱う風習があったという風に、思っています。解剖学がヨーロッパで発展したのは、こういう下地があったからではないかと考えてしまいました。(私の勝手な憶測で根拠なしです)

それにしても本当に眺めが最高です。

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大自然と宗教遺産が融合している場所で素敵です。ある場所にこしかけて1時間程、町並みを俯瞰し、ボーっとしてしまいました。

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この場所すっかり気に入ってしまいました。世界でこういう岩が生えているところはあると思います。
今度行く予定ですが、アメリカのグランドキャニオン、ベネズエラのテーブルマウンテン、まだまだ私達の知らない所いっぱいあると思います。
ここが気に入ったのは、遠くの白い雪山、その下の大河、大きい畑、そして中世の町並み、山の上の教会、人と自然がこの風景の中に無理なく共存し、調和が取れているのです。そして観光客も少なく、静かなのです。

今ではこの地域に教会が5つしか残っていないそうですが、昔は24個も残っていたそうです。この正面の大きな上にもあったそうです。

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修道僧が減ったのが少なくなった理由だそうです。ただ今残っているのは、車道に近い交通の便が良さそうな所で、人にしても町にしても、近代化の波を受けているなと思いました。


前にインドのハンピ(巨大な石がごろごろしている町)を見て、私は巨人族の石投げ合戦という事が頭に浮かびました。自然だけで作られたとは思えないぐらい、予想以上の景色でした。
そしてガイドブックを見ると、このメテオラも怒り狂ったギリシアの神が天から岩を投げつけた伝説があると書いてありました。
昔のギリシア人も私同じような事を考えている。何年経っても、人種が違っても、人の想像を超えるような物を見てしまったときは、人間は人よりすごい存在のせいにしてしまう。
俺の発想は1000年以上前の人と同じか~と感慨深く感じてしまいました。


[2012/03/01 10:39] | ギリシャ
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久々!?ベストショット!
こんばんは
修道僧が減ったのが・・・
の上にある写真いいですねー

ちょっと心ゆさぶられました。
今年№1です!

自治会資料作成に追われる最中、
少し気が休まりました。

では、南米での良い写真も期待しております。


健治
と さん

久々の「と大賞」待ってました。
その写真は私「健治」が撮りました。
ギリシャのメテオラは本当に良い場所でした。まさに写真のあの場所の近くで、素敵だったのでボーっとしてました。
今南米のチリにいます。こっちは荒涼としていますが、あの緑ある景色が懐かしいです。


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メテオラから再びアテネに戻ってきました。
ギリシャ最後の一日は、アテネ周辺をそれぞれ散策する事にしました。私はアテネのキクラデス博物館に、健治はアテネから近い、アポロコーストの海に行きました。なんと海では、白人のおばあちゃんが見守る中、ビキニ姿の女性が一人で泳いでいたそうです。曇り空の二月の最終日、他の写真の町の人々の衣装を見てもらえると分かりますが、まだまだ寒いです。この人は、楽しいのか理解に苦しみます。

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翌日、いよいよ飛行機に乗って南米のボリビアへ出発します。
アテネのホテルから空港へはメトロとバスを乗り継いで行きます。ホテルをチェックアウトして出発しようした時、フロントのお姉さんが私達を呼び止め、今日はメトロが動いていないと教えてくれました。
メトロが動かない日なんて日本では考えられないです。後で聞いたところによると、この日はメトロでストライキが起きて全面ストップしていたのだそうです。なんだかついてないです。
ホテルから30分程歩いて、シンタグマ広場からバスに乗っていくことにしました。バス停に着き、更にそこで30分程待って、ようやくバスに乗り込めました。予想外に時間がかかってひやひやしましたが、なんとか飛行機にも間に合いそうです。

バス待ちの間に私達は一人の韓国人のおじさんと出会いました。
おじさんは大の親日家らしく、日本語で私達に話しかけてくれます。
「私日本が大好きなんですよ。日本人は正直だし、京都に行った事があるけれど、とってもきれいでした。」
と大絶賛なのです。韓国の人は日本が嫌いな人が多いと思っていたので、こんなに褒めてもらって意外でした。しかもこのおじさん、笑顔がすごく素敵で、話しているとすごく幸せな気分になります。おじさんは韓国のお坊さんで、今はお休みを利用してアジア・ヨーロッパ・アメリカの旅に出ているのだそうです。韓国のお坊さんは旅行に出るような収入が得られるのでしょうか。

バスが走り出しておじさんと話していると、後ろの席の黒人2人組が、私にチケットを渡して、私の目の前にある検札機に入れてくれ、と言ってきました。
ヨーロッパのバスはバスの車内に検札機があって、バスの乗車時に切符に日付と時刻を打刻するようになっています。この打刻をしていないと、たまに現れる検札係(いつもチェックされる訳ではない)につかまり、何十倍もの罰金を請求されるのです。
私は彼らのチケットを検札機に入れましたが、検札機は動きません。おかしいなと思って何度も入れ直しましたが、打刻はできず。私達が乗車したときには打刻できたのですが。彼らも諦め、もういいよと言ってきました。その直後、私達も始めて見る検札係がやってきたのです。
私達のチェックは無事終わり、後ろの黒人の番になりました。検札係は彼らの切符に日時の打刻がないのを見て、罰金84ユーロ(約8400円)を払うように彼らに言いました。払わなければ警察に連れて行くと言います。黒人は必死に「打刻のシステムが分からなかったんだ、見逃してくれ。」と言いますが、検札係は無情につっぱねます。
黒人は周りの乗客にも必死で訴えました。そして言った言葉は、「俺らがブラックだから、こんな目に合わされるんだ。」
その後2人のうち一人が検札係が目を離したすきにバスの窓から外に逃げていきました。残されたもう一人はバスから降ろされ、警察に連れて行かれていました。
彼らがバスをタダ乗りしようとしていたのか、本当に打刻を知らなかったのかは分かりません。検札係の対応が黒人差別の感情を含んでいたのかも分かりません。ただ彼らにとって、黒人が差別されているという意識は確実にあるのです。

1時間後、ようやく空港に到着。
ギリシャには一週間の滞在でしたが、盗難事件に出くわした事もあって思い出に残る国となりました。以前にイタリアのナポリで財布をすられかけた事件に引き続き、ヨーロッパの犯罪とは相性が悪いです。他の地域に比べて犯罪の手口が上手いのでしょうか。ギリシャ警察は移民による犯罪が多い事を嘆いていました。
経済不況、メトロのスト、黒人差別、隣国トルコに抱く悪感情など、この国の抱える問題はいろいろありそうです。
また同時に、アテネの遺跡やメテオラの修道院など、素晴らしい観光地を持つ国。良い面と悪い面が見えた、複雑な印象の国でした。

これからギリシャを飛び立ち、飛行機を乗り継いで、南米のボリビアまで丸一日かけて移動します。私達の世界旅行も後は南北のアメリカ大陸を残すのみ。後半戦に突入します。

[2012/03/02 20:19] | ギリシャ
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おはよう(なのか?)
梶田
日本は少し暖かくなってきたような気がします。

気がつけばギリシャにいて、ボリビアへ出発とのことで、元気そうで何よりです。
今、ギリシャはあまりよくない話ばかりが聞こえてきますが、混乱とか大丈夫でしたか??

ギリシャへは一度は行ってみたいですねが・・・そのころには、今の問題が解決していればいいのですが・・・

後半戦も体と財布には気をつけて。


陽子
梶田さん

ギリシャはデモをよく見かけたのと、街中に警察がいっぱい立っていました。国民の不満がたまってるのでしょうね。観光する分には、ホテルも安いし、人の対応もいいし、見所も多いしいい所でしたよ☆経済状態が良くなれば、治安もよくなるかもしれませんね。
南米では首絞め強盗がでるらしいので、気を引き締めていきます!

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