広島で就農を決意した二人が、海外でのブドウの研修も含めた、世界旅行に出ることにしました。
研修初日は、農業高校の教師のピエール氏が、高校の農場を案内してくれました。
農場を見せてもらい、栽培しているブドウの品種や、ブドウの木の仕立て方等を説明してもらいました。
中でも一番驚いたのは、ブドウの苗木の農場です。
広い畑にブドウの苗木が密植されていて、一見すると茶畑のように見えますが、良く見ると、一本一本がブドウの苗木です。
私達が日本で研修を受けていた時、ブドウの接木も教わったのですが、手作業で、慣れない私たちにはすごく大変な作業だったのです。
どうやってこんなに大量に苗木を作るのかと聞くと、苗木を作る用の機械があって、手作業ではないとのことでした。
なんとも壮観な光景です。
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翌日は、南東部のブドウの研究所を訪れました。
ブドウの担当者のフローレン氏が南東部のブドウ栽培の特徴について話をしてくれ、その後で研究所の農場を見せてもらいました。
ここでは新しい品種を導入するための試験栽培をしたり、新しい木の仕立て方を試したり、いろいろな試験を行っています。
栽培している品種の数も多く、今までに見たことのない品種も沢山ありました。
フランスでは、日本のようにブドウの粒を大きくするために、摘粒したり、ジベレリンという薬品を使ったりしません。
しかしここで見た品種の中には、十分に粒が大きいものもありました。
こういった品種を日本でも同じような方法で栽培できれば、作業時間が短くなるのかなぁ、と素人ながら思いをめぐらせました。

さてこの2日間でブドウについての研修は終了してしまいました。
当初の予定ではこの後ブドウの収穫の手伝いをするつもりだったのですが、今年の収穫はすでに終わってしまったことが、カルパントラに着いてから発覚‥。
カルパントラの滞在は一週間の予定をしていたので、残りの日々は代わりにリンゴの収穫を手伝うことにしました。
一緒に作業をするのは、チュニジアやモロッコの方々です。
作業は楽しく話をしながら、のんびりとやっています。
この感じも日本に持って帰れるといいな~☆
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[2011/10/04 14:46] | ブドウの事
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